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薄暮時間の交通事故対策を|
データと原因から見える「魔の時間」の危険性

2026/01/13
薄暮時間の交通事故対策を|データと原因から見える「魔の時間」の危険性

交通事故が集中する時間帯をご存知でしょうか。

薄暮(はくぼ)時間、それは「魔の時間」とも呼ばれ、他の時間帯に比べて死亡事故のリスクが高まります。しかし、その危険性の本質は、まだ社会に広く浸透しているとは言えません。

こちらの記事では、専門家の監修をふまえて効果的な研修教材を提供するアスパクリエイトが、薄暮時間帯の交通安全策について解説します。

▼アスパクリエイトの動画研修教材「魔の時間 薄暮時間帯の交通事故を防ぐ!」
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薄暮時間帯の交通事故の実態|データが示す「魔の時間」

薄暮時間帯の交通事故の実態|データが示す「魔の時間」

統計データから、薄暮時間帯に起こる交通事故の実態を確認してみましょう。

薄暮時間(はくぼじかん)の定義

警視庁が提唱する薄暮時間とは、一般に「日の入り時刻の前後1時間」を指します。周囲の明るさが急激に変化し、人間の視覚機能が最も不安定になる時間帯です。

季節によって時間は変動し、一般的には17~19時ごろといわれています。とはいえ、季節により変動し、日が落ちるのが早い冬は16〜18時台が最も危険です。

薄暮時間に急増する死亡事故

統計によると、交通事故による死亡者数は、日没と重なる17時〜19時台に突出して多く、特に日が短い10月〜12月にかけて急増します。

グラフ1 時間帯別の死亡事故件数(令和元年から令和5年合計)
グラフ2 月別の死亡事故件数【薄暮時間帯】(令和元年から令和5年合計)

出典:夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!この時間帯の交通事故を防ぐには? | 政府広報オンライン

これは単なる偶然ではなく、帰宅ラッシュによる交通量の増加や、薄暮による視認性の低下など、危険な条件が重なるために起こるものです。

ドライバーが周囲の明るさの変化に気づきにくいため、危険の発見が遅れ、交通事故につながるのです。

事故の約85%は道路横断中に発生

薄暮時間帯の「自動車 対 歩行者」の死亡事故において、その約85%が道路横断中に発生しているという事実があります。さらにその7割が、横断歩道以外の場所で起きています。

横断歩道外の横断は、ドライバーにとって「予期せぬ出現」であり、発見が遅れがちです。歩行者自身も薄暗さで距離感を見誤りやすいでしょう。

「たとえ数メートル遠回りでも横断歩道を渡る」という、交通安全の原点とも言えるルールの重要性を再確認する必要があります。

なぜ事故は起きるのか?薄暮時間特有の5つの危険要因

夕暮れ時の交通事故は、視覚・心理・環境要因が複雑に絡み合い、起こるべくして起こるといえます。

具体的な5つのリスクを見ていきましょう。

① 蒸発現象で歩行者が消える

蒸発現象とは、対向車のライトがまぶしく(グレア)、間にいる歩行者が視界から一瞬消える現象です。

特に道路中央を横断する人は、ドライバーから見えなくなりやすく大変危険です

② 暗順応の遅れで見落としやすくなる

明るい場所から暗い場所に入ると、目が暗さに慣れるまで時間がかかります。これは「暗順応」と呼ばれる生理的な反応で、特に薄暮時間は視覚機能が不安定になります。

また、この時間帯は「薄明視(トワイライト・ビジョン)」の状態にあり、色や動きを認識しづらくなるのが特徴です。動くものを見落としやすく、発見が遅れがちです。

③ 西日で視界が悪くなる

秋から冬にかけて太陽の高度が低くなる時期、強烈な西日がドライバーの視界を奪います。

信号や標識、そして歩行者の姿が完全に見えなくなることもあり、極めて危険な状態に陥るのです。

④ 無意識の視線の偏りがある

右ハンドルの場合、ドライバーの視線は前方と左側に偏りがちであるため、右から横断する歩行者に対する注意が遅れやすいという傾向があります

車内から見ると、右側から横断してくる歩行者は車の右ピラーの死角に隠れやすく、見落としやすいのです。

⑤ 「まだ明るいから大丈夫」という油断

薄暮時間帯は完全な夜ではないため、ドライバーも歩行者も「見えている」と錯覚しやすいという特徴があります。

この心理的油断が、ほかの要因と重なって事故を招きます。

以上のように、薄暮時間は「見えづらさ」と「油断」が重なる最も危険な時間帯です。

ヘッドライトを早めに点け、スピードを抑え「相手は見えていないかも」と意識することが、命を守る第一歩です。

ドライバーが実践すべき、薄暮時間帯の事故防止策

ドライバーが実践すべき、薄暮時間帯の事故防止策

それでは、どのようにしてこのリスクの高い薄暮時間帯の交通安全を進めていけばよいのでしょうか。

ドライバーが実践すべき5つの対策を紹介します。

①早めのライト点灯

日没の30分~1時間前にはヘッドライトを点灯しましょう。これは、周囲に自車の存在を知らせる最も簡単で効果的な対策です。

オートライト(自動点灯)は点灯が遅れることもあるため、手動点灯を習慣化することが望まれます。

②ハイビームの活用

夜間走行時は、ハイビームを上手に活用しましょう。ハイビームにすると、ロービームよりも照射距離が長くなり、約100m先も照らせます

これは危険の早期発見に絶大な効果を発揮します。

対向車や先行車がいる場合はロービームへ切り替えながら、メリハリのある活用を心がけてください。

③速度の抑制

薄暮時間は、実際の速度よりも運転速度を遅く感じやすいという特性があります。

そのため、昼間と同じ感覚で運転すると、知らず知らずのうちに速度超過に陥っている危険性が生じます。「いつもよりゆっくり」を心がけ、メーターをこまめに確認するようにしてください。

④西日への備え

西日が眩しいと感じたら、速度を十分に落とすことが最優先です。サンバイザーの使用はもちろん、偏光機能のあるサングラスを車内に常備しておくことも有効な対策です。

視界が確保できない場合は、安全な場所に一時停止することも検討しましょう。

⑤右からの横断者への警戒

「歩行者は右側から来るかもしれない」と常に意識することが重要です。特に交差点や横断歩道の手前では、対向車線側にも視線を配り、建物や駐車車両の陰から出てくる歩行者がいないか、より一層の注意を払いましょう。

歩行者・自転車利用者が持つべき自己防衛策

歩行者・自転車利用者が持つべき自己防衛策

歩行者・自転車側にも、自ら事故に遭わないための対策を講じる意識が不可欠です。

①存在を目立たせる

明るい服装に加え、反射材やライトを身につけましょう。これは、薄暮時間帯の安全対策として最も効果的です。

ドライバーからの発見距離は劇的に伸び、黒い服の倍以上の距離から認識可能になります。この数メートルの差が、命を救うのです。

②横断ルールを厳守する

遠回りでも必ず横断歩道を渡ることを徹底しましょう。特に、走行してくる車の直前・直後を横断する行為や、道路を斜めに横断する行為は事故に直結するため絶対にやめてください。

特に、高齢者は危険の発見や回避行動が遅れる傾向があります。高齢者は時間に余裕をもって慎重に行動することが大切です。

③「ながら」行為をしない

歩きスマホやイヤホンは、視覚と聴覚という、危険を察知するための重要なセンサーを自ら塞ぐ行為です。

接近する車に気づけない無防備な状態がいかに危険か、十分に心得てください

啓発効果を高める研修教材はアスパクリエイトへ

どんなに的を得た知識でも、それが人の心に届き、行動を変える「実感」を伴わなければ、事故防止には繋がりません。

特に、言葉や文字だけでは伝わりきらない「ヒヤリ」とする危険の体感は、安全意識を根底から変える力を持っています。

そこで開発されたのが、株式会社アスパクリエイトの映像教材「魔の時間 薄暮時間帯の交通事故を防ぐ!」です。

リアルな検証シーンが多数再現された動画教材であり、講習参加者を一瞬で惹きつけ、薄暮時間の危険を「自分ごと」として捉えさせます

西日で視界を奪われる恐怖や、蒸発現象で歩行者が消える瞬間を疑似体験させることで、その危険性が肌感覚で理解され、記憶に深く刻まれるのです。

全国の警察や交通安全協会を中心に導入がはじまり、さらなる広がりが予測されます。

そんなアスパクリエイトの研修教材を、まずはサンプル映像で確かめてみてください。
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交通事故防止教育に動画が効果的な理由は、下記の記事でも詳しく紹介しています。
交通事故防止には教育動画が最適!

交通事故撲滅に向けて「魔の時間」の効果的な啓発を

日常に潜む静かな脅威、「魔の時間(薄暮時間)」帯の交通事故。その実態と対策の要点を、改めて振り返ります。

  • 薄暮事故の実態: 10月~12月の夕方に死亡事故が最多。自動車対歩行者事故のうち約85%が横断中に発生。
  • 事故の5大要因: 歩行者が見えなくなる蒸発現象、暗順応の遅れによる見落としやすさ、西日のまぶしさ、右側の横断歩行者の見落とし、「見えている」という油断。
  • ドライバーの責務: 早めのライト点灯、ハイビームの活用、速度の抑制、西日対策、右側を横断する歩行者への警戒など。
  • 歩行者の防衛策: 反射材の着用、横断ルールの厳守。

社会の安全意識を形作り、交通事故を防ぐ研修には、参加者の心に深く響くツールが不可欠です。

アスパクリエイトの動画教材のリアルな映像の力で、ぜひ1人でも多くの方の心に行動変容を促してください。

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参考:薄暮時間帯における交通事故防止|警察庁Webサイト

参考:夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!この時間帯の交通事故を防ぐには? | 政府広報オンライン