コラム

動画を使った研修にはメリットがたくさん!

2024/05/23

近年、社内研修に動画を取り入れる企業は増加傾向にあります。しかし、動画での研修は一方通行になり研修効果が上がらないのでは?と不安に感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。本記事では動画研修だからこそ得られるメリットを受講生と運営側の両側面から解説します。活用する際の注意点についても紹介するので、ぜひ効果的な社内研修を立案する際の参考にしてみてください。

動画を使った研修にはメリットがたくさん!
上手に取り入れるコツも紹介

PCを操作する男性のイメージ写真

昨今の在宅ワーク増加などの時代背景にも影響を受け、社内で実施する研修の手法が変わりつつあります。これまでは対面での研修が一般的でしたが、急激に取り入れる企業が増えてきているのが動画を使った研修です。
本記事では動画を活用することで得られるメリットについて詳しく解説します。受講側が感じるメリットはもちろん、実は運営側にも多くのメリットがあるのが動画研修の特徴です。また動画研修を取り入れる際に気を付けておきたいポイントも紹介するので、研修担当者の方は立案の際の参考にしてみてください。

主な研修の種類と特徴

研修で講師をする男性のイメージ写真

まずは社内研修の手法として主流となっている3つの種類とその特徴について解説していきます。効果的な研修実施のためにはどれか一つの手法に絞るのではなく、研修コンテンツに合わせて最適な手法を使い分けることが大切です。特徴に合わせた種類を選択して実施しましょう。

対面研修

対面研修は研修種類の中でも最も一般的な手法です。研修と言えば対面で行うものをイメージする方が多いのではないでしょうか。
直接話者が受講者に向けて情報を伝えることができるため、熱意が伝わりやすいという特徴があります。全社員に向けた重要なメッセージの発信といった熱量が重要となるコンテンツにおすすめの手法です。
また、ロールプレイングを含む研修を行う際にも対面での研修が最適です。受講生の言動を細かくチェックしながら、直接フィードバックができるので最も効果的な手法であると言えるでしょう。

オンライン研修

オンライン研修はTeams、zoomやGoogle meetなどのweb会議システムを使ってオンラインで繋ぎながら研修を行うという方法です。オンラインで繋ぎながら場所を問わずに研修を行えるので、在宅ワークを取り入れている企業や店舗ビジネスを行っている企業では特に重宝される手法と言えるでしょう。
初めて取り入れる際にはネットワーク環境を整備したり、使用するシステムの操作方法等の知識、トラブル発生時のバックアップ体制など準備しておくべきことが多くありますが、慣れてしまえば使い勝手の良い研修手法です。
移動時間が不要なので、短時間で単発的に行うコンテンツにおすすめです。

動画研修

動画研修は研修コンテンツを映像にして、受講する社員に動画を渡して各自で受講してもらうという研修手法です。オンライン研修と同様にオンラインで繋ぎながら受講するという実施の仕方も多くありますが、オンライン研修との違いは研修内容自体があらかじめ収録されたものであるという点です。事前に映像コンテンツを作成することになるので、編集を重ねることで伝えたい内容をコンパクトにまとめて短時間で濃い内容を届けることが可能。市販の教材コンテンツを購入するという方法もあります。また、オンタイムで参加できなかった社員にも研修動画を渡すだけでフォローアップが簡単にできるというのも特徴の一つです。
メリットの豊富さから近年注目を集め、導入している企業が増えている研修手法となっています。

受講生にとっての動画研修のメリット

PCを操作する女性のイメージ写真

動画研修は受講生にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。受講生の目線に立つことでわかる3つのメリットを解説していきます。

何度も見返すことができる

一つ目のメリットは、動画研修であれば何度も研修内容を見返すことができるという点です。
動画のデータを渡すことで研修生は何度でも動画を見返すことができるようになります。研修を一律で行っても、そのコンテンツの理解度や習熟度は受講生によって様々です。得意不得意な領域が異なるので当然のことですが、動画研修を活用することで一度で理解しきれなかった受講生はわかるまで何度も見直すことができます。そのため受講生の知識差を埋めることが可能。

通常業務との両立がしやすい

続いてのメリットは通常業務と両立して受講しやすいということです。
研修受講のためには一日の勤務時間のうちの数時間を確保する必要があります。本来の業務をそのために調整しなければならないので、負荷がかかることが少なくありません。また、業務内容が担当領域によって異なるため、繁忙期も社員によって様々。
動画研修であれば好きなタイミングで自由に受講することが可能です。

クオリティの高い研修を受講できる

最後にご紹介するメリットは受講する研修のクオリティが高くなるということです。
動画を制作するにあたり、わかりやすく伝えられるよう映像の差し込みやスライドの挿入など様々な工夫が行われます。また制作する過程で何度も確認と修正が行えるので、クオリティを高めやすくなるという特徴があります。

運営側にとっての動画研修のメリット

続いて、動画研修を取り入れることで研修運営側が得られるメリットについて解説していきます。メリットは多々ありますが、ここでは4つに絞ってご紹介します。

研修中でメモを取るイメージ写真

研修の属人化を防ぐ

コンテンツによって人に紐づいて実施されているという研修があるという企業も多いのではないでしょうか。属人化してしまうと人事異動等が発生すると実施が難しくなったり、一人の社員に業務負担が集中してしまうといったリスクがあります。
動画化することで同じ担当者が研修を行う必要がなくなり、研修の属人化を防ぐことに繋がります。安定的に研修を実施できるようになるのは大きなメリットです。

研修担当者の負担軽減

動画研修を行うことには研修担当者の負担を軽減させるというメリットがあります。
研修を担当する話者の時間はもちろん、運営を担う担当者は研修実施の度に準備やサポートが生じてしまいます。例えば会場設営や資料の用意や配布等も動画での研修であれば不要です。受講生にデータを渡すだけで済むので、格段に負担を軽減することができるようになります。研修運営は企画立案から実行まで業務内容が多岐に渡っています。業務量を減らすことで研修自体の振り返りやブラッシュアップ時間を充て、本質的な研修の質的改善にも期待できます。

研修コストの削減

研修を実施する場合には、使用する会場費や社員の移動費など費用が発生します。対象の社員が多いほど大きな金額となってしまいますが、動画研修であれば不要です。
大幅なコスト削減に繋がるのは大きなメリットの一つと言えるでしょう。

研修に動画を活用する際の注意点

社内研修に動画を取り入れる際に気を付けておきたいポイントを2つご紹介します。おすすめの方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。

研修中の複数人のイメージ写真

効果測定と組み合わせて実施する

研修は実施するだけでは意味がありません。知識やスキルを習得してもらい、業務に活かしてもらうことが何よりも大切です。しかし、動画による研修の場合には直接受講者の様子を見ることができないので判断が難しいというデメリットがあります。
効果測定を組み込むことで、このデメリットを解消することが可能です。研修内容の習熟度はもちろん、参加有無についてもまとめて管理できるのでおすすめです。

制作会社への委託を検討する

動画研修を導入するには動画の制作が必要です。社内で制作することも可能ですが、専門業者に依頼するというのも一つの手段です。社内で制作すればコストは抑えられますが、担当者にとっては大きな負担です。研修内容の組み立て、使用する素材の撮影・編集・修正といったように制作にかかる工程は多くあります。
専門業者に依頼すれば、高いクオリティの動画を社内のリソースを割かずに制作することが可能です。コストは発生しますが、コストパフォーマンスを踏まえれば検討を進める価値のある手法と言えるでしょう。安易に社内で制作するのではなく、一度問い合わせるなどして検討してみることをおすすめします。

まとめ

研修中の複数人のイメージ写真

動画による研修には研修の受講者・運用者のどちらの側面からしてもメリットが豊富にあります。実施する研修のコンテンツによって手法を使い分けることが大切ですが、選択肢の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
本記事で紹介した注意点も踏まえて、ぜひ検討してみてください。